職人さんによる活字組版、活版印刷のポストカードをつくりました。
ひとつは複数書体を使ったogenkidesuka? 活版印刷葉書。
1段目はEngravers Shadow
2段目はzine「O」でもつかったPrince Script を使っています。
欧文活字に詳しいSさんのお話によると、palace scriptが元になっており、
カタチが特徴的で鋳込むのが難しく、貴重な書体です。
3段目は Century old
4段目は Cheltenham bold です。
もうひとつは飾り罫を多様したotegami。
飾り罫にも真鍮製の手彫りのものや、鋳込み罫などがあり、
希少なデッドストックで組んでいただきました。
宛名面も活字組版こだわり、
こちらも希少な「リング」を郵便番号部分に使わせていただきました。
通常はこの四角い穴の部分に活字をはめ込み、
例えばそれが秘であれば、「マルヒ」となるわけです。
微妙に、線の太さが違うのもご愛嬌。
たった1枚のポストカードの、
その向こう側の、見えない面白い部分を伝えられたら、
と写真を撮ったり、zineを作成しています。
zineは新たに、富山のnowhereさんでもお取扱いいただいております。
文字の世界の片隅をのぞきみてくださいませ。