12.19.2013

職人さんによる活字組版、活版印刷のポストカードをつくりました。

ひとつは複数書体を使ったogenkidesuka? 活版印刷葉書。
1段目はEngravers Shadow
2段目はzine「O」でもつかったPrince Script を使っています。
欧文活字に詳しいSさんのお話によると、palace scriptが元になっており、
カタチが特徴的で鋳込むのが難しく、貴重な書体です。
3段目は Century old
4段目は Cheltenham bold です。

もうひとつは飾り罫を多様したotegami。
飾り罫にも真鍮製の手彫りのものや、鋳込み罫などがあり、
希少なデッドストックで組んでいただきました。

宛名面も活字組版こだわり、
こちらも希少な「リング」を郵便番号部分に使わせていただきました。
通常はこの四角い穴の部分に活字をはめ込み、
例えばそれが秘であれば、「マルヒ」となるわけです。
微妙に、線の太さが違うのもご愛嬌。

たった1枚のポストカードの、
その向こう側の、見えない面白い部分を伝えられたら、
と写真を撮ったり、zineを作成しています。

zineは新たに、富山のnowhereさんでもお取扱いいただいております。
文字の世界の片隅をのぞきみてくださいませ。