昨年やっと発行した、zine「i」。
最後の「i」は読み物にしようと決めて、2018年に原稿を依頼したものの、様々な出来事が重なってなかなか発行まで至りませでした。
清水さんの神戸での展示になんとか間に合わせよう、と思い立ち、
なんとか発行できました。
ちいさなあとがきにも書いたのですが、
Mをつくりはじめたころはまだまだお元気だった職人さんの何人かが、
ここ数年であちらの世界に旅立たれたのも寂しい出来事でした。
わたしが活版印刷にはまってしまった理由のひとつが職人さんたち。
美しく印刷すること、仕事に対する厳しさ。長い時間をかけて得られた知識と技術。
「仕事」というだけでなく、活版印刷が好きなんだなと感じる場面もたくさんあり、
私の疑問や要望に真摯に向き合ってくださいました。
みなさんあちらでも活字を組んでそうだなと思います。
たくさんお世話になり、ありがとうございました。
私の名刺は中村活字店さん(写真)による印刷。
全てはここから始まったのでした。
印圧がコントロールされた美しい活版印刷の名刺に、
え?凸凹してないのに活版印刷なんですか?と疑われること多々。
その度に「本来はこういう印刷だったんですよ、
職人さんたちは、そこに心を砕いてきたのですよ!」という心の声がでそうになります。
説明しても伝わりにくいので、にこにこと、
はい、活版印刷なんですよ、きれいですよね、と言うに留めていたのでした。
そんな文字の世界を覗くきっかけになれたらと作りはじめたMOJi zine。
初めての編集で力不足でしたが、誰かのきっかけになれたらよいです。
忙しいなか寄稿してくださった、泉さん、星さん、清水さん、三戸さん、衣衣さん、お話をきかせてくださった中村さん。本当にありがとうございました。
zine「i」 私(i)と文字
2025年10月23日発行 200×128 mm 本文:モノクロ 32頁
zine「i」詳細はHPでご確認ください。